福岡で起業開業を成功させるポイント

事業計画を作りましょう。

起業・開業後に必要な作業の一つとして事業計画があります。どのように事業を立ち上げて、事業展開をはかるか、第三者にもうまく伝えられるように事業活動を具体化させた事業計画書をつくりましょう。
事業計画書は、事業の遂行のための、いわば設計図であり、文章におこすことで、頭の中の整理ができるとともに、客観的に事業活動を検討することができます。
また、金融機関や取引先に融資や取引を申し込むとき、国や福岡県、福岡市などの自治体に補助金等を申請する際に、参考資料として提出するものでありますので、他人からも理解できるように、わかりやすく、簡潔に文書化することが必要です。

 

事業計画の作り方

事業計画を付け焼刃で作り始めても、途中で挫折してしまったり、他人から見てわかりにくかったり、実際の事業に使えなかったりします。たとえ、なんとか作り上げたとしても、内容の薄いものとなってしまい、銀行の融資担当者に対して、良い印象を与えることは難しいかもしれません。
まずは、ご自身の考えているビジネス、事業内容を十分に吟味することが何よりも重要です。その際、下記の観点から事業戦略を描いてみてはどうでしょうか?

① マーケット

世の中には多くの顧客があり、広大なマーケットが存在しています。その中で、競合相手と競り合って獲得すべきマーケットはどの部分であるか、どこに集中すれば勝てるかを考える必要があります。

② 競合先

①のマーケット分析に関連しますが、他の競合先にどのような企業がいて、彼らとどのように差別化すればマーケットで勝てるかを考える必要があります。

③ 製品・サービス

自社の強力な商品・サービスラインナップを考えましょう。その際、営業手法、広報戦略など、ビジネス的にどのように売り込んでいくかも合わせて考えておきましょう。

④ 売上・経費、そして必要資金

①~③までの計画に基づき、どのくらいの売上が見込めるかをまずはじきましょう。そして、予測売上に対してどのくらいの経費がかかるか(経費率)を出すことが重要です。

そうすると、どくのくらいの資金が必要かを算出することができます。

⑤ 借入金と返済計画

④の必要な資金額と現在の所持金を比較して、銀行から借り入れるべき借入金がでます。その借入金をどのくらいの期間で返済するか、返済計画を立てましょう。

 

 

事業計画の項目

 

事業計画の項目は、上記の基本的な検討ができていれば埋めることができます。事業計画の項目にはいくつかありますがここでは代表例を掲載します。

① 事業目的
なぜ、この事業が必要であるか、社会にどのように役立つかを事業にかける動機や目標を記載します。大切なことは、どの部分で会社の利益を拡大するかを明確化することがです。

② 事業内容
どのような客層をターゲットにして、どのような商品・サービスを買ってもらうか、自社の強みを明確化して記載することが重要です。

③ 市場動向
商品・サービスを売り込むお客さんの増減や傾向を分析した市場動向やライバル企業の状況などについて、自分なりの視点で分析します。自分なりの視点とともに、統計データ等の客観的なデータを記載すると説得力が増します。

④ 経営計画
商品・サービスを年間どれくらい販売して、それに伴ってどくらいの経費が年間かかるのか、具体的な数値に置き換えて記載しましょう。

⑤ 資金調達
経営計画に必要な必要な資金額を計算してみましょう。自己資金はいくらで、銀行からいくら借り入れる計画であるかなどを記載します。

上記の作業を終えて、できた事業計画を第三者に内容をチェックしてもらいましょう。(税理士や他専門家からの意見ももらえると良いでしょう。)

事業計画は、基本的な考え方ができていなかったり、矛盾しているところがあると、融資担当者には一発で見抜かれます。そして、「お金貸したら危なないかも」という疑念につながり、借入の支障をきたす可能性があります。

そのためにも、入念に見直し、記載ミスや検討不足とならないように注意しましょう。

起業・開業相談サポート福岡では、上記の事業計画チェック等のご支援を実施しています。詳しくは創業支援パックの内容をご一読ください